古代文明の遺跡「モアイ」は、太平洋の絶海の孤島イースター島には、約1000体も発見されています。多くの謎に包まれたイースター島は、ガイドとともに歩き、なぞに包まれた謎の一端を垣間見ると、そこにはポリネシアの海洋文化圏が浮かび上がります。
地元民は、愛着とともにラパ・ヌイ島と呼びます。「ラパ・ヌイ」とは“大きな存在”を意味します。19世紀後半にチリ領として統合された英名「イースター島」は知名度こそありますが、真の名前ラパ・ヌイとともに、古代イースター島の歴史を紐解きましょう
目次
モアイの起源とポリネシア海洋民族
ポリネシアの海洋民族が太平洋の絶海の孤島に辿り着き、小さな島に文明が勃興しました。4世紀、5世紀、また10世紀頃ともいわれる時代を起源として、イースター島に独自の文化が花開き、繁栄と守護の象徴としてモアイはいたるところに建造されました。
モアイというと、海を見つめているイメージがあるが、実際には内陸を向き、村を見つめていました。モアイの目には、原初の力=マナが宿るとされ、珊瑚と赤色凝灰岩で作られた目が嵌め込まれて、モアイは各村を守る大切な守り神でした。
モアイが放棄されたのは、つい200~300年ほど前のことです。イースター島の文明は古代文明と言われたりするが、実は日本でいえば江戸時代中期ころまで繁栄していました。
謎に満ちたその文明崩壊は秘密に満ちていますが、最新の研究では大航海時代でのヨーロッパとの接触が原因と言われています。
イースター島観光
●終日観光
太平洋をバックにモアイが直立する観光名所を巡ります。アフ・バイフ、アフ・アカハンガ、アフ・トンガリキ、モアイの石切り場「ラノララク」、アナケナ・ビーチへ。
イースター島の東部を一日かけて巡ります。
一見すると同じもモアイですが、一つ一つですべて違う表情や姿をしています。正座をするモアイなどもあり、専属ガイドは古代文明の解説を詳しくいたします。
●朝日観光
モアイの背後から上る朝日を望みます。日の出の時間をもとに手配します。朝食を摂れないこともありますので、予めご了承ください。
●夕日観光
モアイの背後に沈む夕日を望みます。日の入の時間をもとに手配します。夕食の時間に影響しますので、予めご了承ください。
●半日観光:オロンゴ儀式村、ラノカウ火口
モアイの時代が終焉したのち、「鳥人」をシンボルにした新たな文化が開きました。「鳥人」伝説の舞台・オロンゴ儀式村と、ラノカウの巨大な火口湖を巡ります。
最高峰テレバカ 登頂ハイキング
火山島であるイースター島には、いくつもの円錐型の火山があります。イースター島の最高峰テレバカ(507m)に登頂します。
イースター島は、古代モアイの時代に多くのヤシの木が伐採されたために、島の大半が草原に覆われています。大草原を歩き、山頂を目指しましょう。山頂からは、イースター島の村や草原、そして太平洋の大海原を望みます。
トレッキング入口は、モアイが建つ「アフ・アキビ」です。往復3~3.5時間のハイキングです。
タパティ祭り
年に一度の約1週間(2月)、ポリネシアの祖先を讃える大祭「タパティ」が催されます。島は祭りの雰囲気に包まれて、交通機関やモアイの開場時間が制限されますが、カーニバルで町を練り歩く人々やカヌーの山車は一見の価値があるでしょう。