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白亜の古都:アレキパ
アレキパは、クスコに次ぐ歴史地区が残る「古都」で、中心部は世界文化遺産に指定されています。スペイン統治時代のコロニアル建築の町並を歩いていると、まるでアンダルシアにいるかのように感じるほど、気候も含めて似ています。 標高は2300mの高原都市で、年間を通して過ごしやすい常春の気候です。
古い町並みは、白い火山岩から作られているために、「白い町」とも呼ばれ、その町並みが美しいことで有名です。 アレキパの人々には「月が地球からちぎれた時に、アレキパは置き忘れられた月の一部」だと言われたりします。
アレキパの町の名前は、町を建設したインカ帝国の第4代皇帝マイタ・カパックがケチュア語で「アリ・ケパイ(ここに住みなさい)」と呼びかけたことに由来すると言われます。
町の背後には、チャチャニ山(6075m)とミスティ山(5821m)がそびえ、ペルー旅行の定番・クスコとは趣きも少し異なるアンデスの町として、近年はツーリストが年々増える人気の町です。
アレキパは“コンドルの谷”コルカキャニオンの基点となります。アレキパを訪問する多くのツーリストは、コルカキャニオンへ1泊2日で訪れます。
アルマス広場から望む絶景
町の中央広場であるアルマス広場は、1540年にこの町を征服したスペイン人、フランシスコ・ピサロにより町の中心とされました。美しい大聖堂の背後には、チャチャニ山やミスティ山を望めます。この素晴らしい展望を望むアルマス広場周辺のホテルに宿泊するのもお勧めです。
歴史地区の散策
アルマス広場を中心に碁盤上に広がる歴史地区は、半日から一日あれば歩くことができるでしょう。街並みは16世紀にスペイン人に建設された時代のものです。
サンタ・カタリーナ修道院
16世紀終盤から1970年まで修道院が営まれていたサンタ・カタリーナ修道院は、約400年の間にわたり外界との接触を閉ざした小さな一つの町のように存在していました。広大な修道院の内部は、美しい青や赤に塗られた外壁の家が連なります。修道院の内部を歩くには約1~2時間は必要となるでしょう。
多彩なペルー料理の町
世界的に注目されるペルー料理は、味だけではなく、外観にもこだわる、とても洗練された料理です。国を上げて力を入れるペルー料理の振興策のおかげで、近年ペルー料理は大発展しています。
アレキパは地理的に海や山からの産物が集まる場所にあるため、ペルーラらしい多彩な食材を使ったペルー料理を食すことができます。
弊社にお任せいただければ、アレキパで指折りのお店にご案内します。プチ贅沢な食事をお勧めします。アレキパでは、火山岩を利用したアツアツの鉄板料理などもあります。
国内線のアクセスの良さ
アレキパは、ペルー有数の観光地として、現在では国内線で各地と結ばれています。たとえば、リマ・クスコ・アレキパの3都市を周遊するのもお勧めです。
アンデス高原鉄道の旅(クスコ=チチカカ湖=アレキパ)
2017年4月より、5星のサービスを展開するベルモンド社が、アレキパ=チチカカ湖=クスコを結ぶ1泊2日の鉄道路線を開通します。豪華鉄道で優雅に旅するのも、お勧めです。
写真撮影の旅に最適な目的地
白亜の町アレキパ、コンドル、高原のリャマやアルパカの撮影など、写真撮影の対象に事欠かない場所です。3泊4日の日数が推奨です。
コンドルの谷「コルカ・キャニオン」
サリーナス・イ・アグアーダス・ブランカス自然保護区
アレキパからコルカキャニオンの山麓の町・チバイへ行くときに、標高4000~5000mの高原「サリーナス・イ・アグアダ・ブランカ自然保護区」を通過します。
鳥取県とほぼ同じ面積のこの自然保護区の風景は「アルティプラーノ」と呼ばれるアンデス高原です。ラクダ科のアルパカ、リャマを始め、絶滅危惧種のビクーニャも容易に観察することができます。
アルパカ
アルパカは人ともに暮らすラクダです。体は小柄で羊に似ています。体毛は高級で取引されています。
リャマ
リャマは、アルパカと同じく人共に暮らすラクダです。体毛は粗いので織物などで使用され、体が大きいので荷運びでも活躍します。
絶滅危惧種:ビクーニャ
標高4000~5000mに生息するビクーニャは、人に懐かない野生のラクダです。体毛は「神の繊維」と呼ばれるほど高値で取引されるために、一時は乱獲で絶滅に瀕しました。現在は手厚い保護とともに生息数は徐々に回復しています。
チバイ
アンデス高原の小さな町・チバイ(3600m)は、コルカキャニオンの基点となります。カラフルな民族衣装をまとう人々が歩き、その衣装はクスコ周辺の人々とは異なる点に驚くでしょう。この町の女性は美しい刺繍の民族衣装を着ることで有名です。中心部にある市場に行けば、民族衣装を着る人々の生活風景を見学することができます。
“コンドルの谷”コルカキャニオン
コルカ・キャニオンは、悠々と天を舞うコンドルを間近に見ることのできる、南米でも珍しい場所です。朝の約2時間ほど谷に発生する上昇気流に乗るために、コンドルはこの渓谷に集まります。多い時には20羽近いコンドルが、目の前を悠々と滑空する様は、まさにショータイム。“コンドルは飛んでいく”のメロディが聞こえてくるような雄大な景観です。
天候や風によりコンドルが現れる可能性は異なりますが、圧倒的な高確率でコンドルを見ることができます。至近距離で望めるという点で、おそらく南米唯一の場所となるでしょう。
基点のチバイからコルカキャニオンへの登りの道では、数千年も受け継がれてきた段々畑がびっしりと広がる絶景も壮観です。
アレキパを起点に、1泊2日でコルカキャニオンを往復するのが一般的です。
※4月~10月の乾季が、観察に適しています。
モデルプラン
起点の町アレキパ(2300m)から、1泊2日でコルカ・キャニオンを往復します。 アレキパから周囲に広がる雄大な活火山を望みながら、標高4000~4800mの巨大な台地を縦断します。この高原では、アルパカやリャマ、そして絶滅危惧種のビクーニャなどを観察できるでしょう。 台地を越えて、チバイ村(3600m)で宿泊します。この村は女性が美しい刺繍の民族衣装を着ることで有名な町です。翌早朝、チバイからコルカキャニオンへ。朝、コンドル展望台でコンドルを見学します。往路と同じ道で、アレキパに戻ります。
1日目:アレキパ着。午後、「アレキパ観光」
2日目:専用車で、コルカキャニオン山麓へ。
3日目:朝、コンドル鑑賞。その後、半日かけてアレキパへ戻ります。
4日目:国内線で、リマ、またはクスコへ。