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風景写真家・松井章のブログ

スペイン・タラゴーナでローマ文明の遺跡を巡る

タラゴーナへ


昨日、フランクフルト経由でバルセロナへ、そのままレンタカーに乗り換えて、カタルーニャ州のタラゴーナに着きました。東京から24時間の長旅です。

紀元前3世紀に遡る、タラゴーナの歴史


タラゴーナは、紀元前3世紀にローマ人がスペインを占領する足掛かりとして建設した最初の都市です。ローマ帝国のヒスパニア・タラコネンシス属州の州都として栄え、政治や経済の中心地でした。ローマから海路で早く、天然の良港であったことに、ローマ人は着目したのでしょう。バルセロナよりも約200年ほど早く、この都市が建設されました。

ローマ人は、この都市からローマ街道を作り、スペインのイベリア半島を征服していきました。それまではイベリア半島にはいくつかの先住民が暮らし、フェニキア人やカルタゴ人、そしてギリシア人も居住しましたが、ローマ人により初めてイベリア半島は統一されて、今のスペインとポルトガルの原型となりました。

ローマからはラテン語を始めとした文化が流入して、イベリア半島からはローマに小麦、オリーブ、ワインが輸出されて、ローマ帝国を支える重要な基盤となります。

ローマ時代と中世の大聖堂を同時に見る


この町はローマの都市の上にあるので、2000年前の建造物と中世の大聖堂を、地層のような断面で歴史を重層的に見ることができます。
2000年以上も続く人の営みで、建造物は繰り返し壊されては、その上に建設されて、地層は10m以上にも及ぶのでしょう。埋もれることなく、街の一部として利用されていた場所もあります。

ラス・ファラレス水道橋

ローマ円形競技場

ローマ劇場

タラゴナ城壁

ローマ集会場

タラゴナ大聖堂

南極:氷河の神殿へ

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