目次
アンデス先住民の民族衣装
ペルー・ボリビアのアンデス山脈に暮らすケチュア族やアイマラ族の人々は、今でも先インカ時代から続く民族衣装をまとい暮らしています。
大陸らしい広大過ぎるアンデスの高原では、共通のアイデンティティを持つとはいえ、地域によって服装は全く異なります。
ペルー・クスコ周辺からボリビア・ラパスにかけての高原(アルティプラーノ)の人々が、とても民族色が豊かだと感じています。
とはいえ、アンデスの村を訪ねれば、その土地固有の服装がある。
スペイン統治を経て伝わるイスラムの名残
先インカより続く文化に加えて、地域によってはスペイン・アンダルシアの影響を残す地域もあります。アンダルシアはイスラム王朝が支配した地域ですので、その背後にアラビアの文化さえもその服装に感じることができる。
万華鏡のような民族世界が南米アンデス山域に広がってるのです。
アンデス山脈に生きるブランカ山群のケチュア族
ペルー・ブランカ山群もまた、古来からのインカの文化を守る人々(ケチュア族)が暮らしています。
6000m級の氷雪峰の峰々を望む緑豊かな草原に畑作をしながら、大地の豊穣を受け取っています。
ある村に滞在していた時に、村の女性に写真撮影したい旨を伝えると、翌年にプリントした写真を持って再訪することを条件に撮影させてくれました。
撮影時にカラフルな帽子を持ってきてくれました。晴れの時に被る帽子なのでしょう。
ペルーやボリビアの先住民は写真に撮影されるのを好まないので、笑顔を向けてもらうことは簡単ではありません。
カメラを持った団体が押しかければ、当然ながら逃げるように隠れてしまいます。
白く輝くアンデス山脈の麓で、青空のもとでそよ風に吹かれながら、村人とコミュニケーションを取れるのは、旅における福音ともいえる時間です。