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アンデス山脈から望む「天の川」
南半球の星空は、北半球よりも濃密だと思っています。
南半球で見える天の川には星が多いこともあるでしょう。
特に、天の川で雲のように見えるのは「マゼラン星雲」といって、まさしく無数の星が雲のように集まります。
星雲の光とは逆の黒い染みは暗黒星雲です。アンデス先住民の人々は、この暗黒星雲の形に神話の動物を見出していました。
この南半球で、ひときわ星が良く見えるのが「アンデス山脈」です。
標高4000mを越えると、空気の塵が少なくなるので、大気はより透明になります。
そのため、よりたくさんの星を見ることができるのです。
名峰ヒリシャンカと星空の風景
ヒリシャンカ峰があるワイワッシュ山群は、人里が少なく、周囲数十キロにはほとんど人が暮らさない秘境です。
そのため、人工的な光が星空に全く影響しなく、夜空はどこまでも暗くなります。
ワイワッシュ山群は太平洋とアマゾンの間にある壁のような存在です。低地から流れて来る湿度を含んだ大気は雲を作り出すので、乾季でも日中は雲に包まれていることが多いです。
しかし、陽が沈み空気が冷え込むと、雲は消え去り、日の出まで晴天になることも多いです。
南米大陸では「満天の星空」を見ることは容易ですので、「アンデス山脈」というアクセントを加えてみると、星空の風景はもっと劇的に見えるでしょう。
アンデス高原の凍てついた空気に震えながら、ヒリシャンカという秘境の山と満天の星空を望めたのは、この上もない体験です。