Loading

風景写真家・松井章のブログ

アンデスの「天の川」と名峰ヒリシャンカ

アンデス山脈から望む「天の川」

南半球の星空は、北半球よりも濃密だと思っています。

南半球で見える天の川には星が多いこともあるでしょう。
特に、天の川で雲のように見えるのは「マゼラン星雲」といって、まさしく無数の星が雲のように集まります。
星雲の光とは逆の黒い染みは暗黒星雲です。アンデス先住民の人々は、この暗黒星雲の形に神話の動物を見出していました。

この南半球で、ひときわ星が良く見えるのが「アンデス山脈」です。
標高4000mを越えると、空気の塵が少なくなるので、大気はより透明になります。
そのため、よりたくさんの星を見ることができるのです。

名峰ヒリシャンカと星空の風景


ヒリシャンカ峰があるワイワッシュ山群は、人里が少なく、周囲数十キロにはほとんど人が暮らさない秘境です。
そのため、人工的な光が星空に全く影響しなく、夜空はどこまでも暗くなります。

ワイワッシュ山群は太平洋とアマゾンの間にある壁のような存在です。低地から流れて来る湿度を含んだ大気は雲を作り出すので、乾季でも日中は雲に包まれていることが多いです。
しかし、陽が沈み空気が冷え込むと、雲は消え去り、日の出まで晴天になることも多いです。

南米大陸では「満天の星空」を見ることは容易ですので、「アンデス山脈」というアクセントを加えてみると、星空の風景はもっと劇的に見えるでしょう。

アンデス高原の凍てついた空気に震えながら、ヒリシャンカという秘境の山と満天の星空を望めたのは、この上もない体験です。

インカ文明の星座観:暗黒星雲の描写とアンデス神話

ペルー・アンデス:名峰ヒリシャンカの西壁

ペルーTOP

ブランカ山群&ワイワッシュ山群

アンデスの草原に暮らす「ビスカッチャ」

ワイワッシュ山群の展望地:カルアコーチャ

関連記事

  1. 【パタゴニアの紅葉】華麗な南極ブナの色彩変化:フィッツロイ山麓

    2018.05.01
  2. ペルー料理でランチ:恵比寿「ミラフローレス」

    2016.03.18
  3. ペルー・アンデス山脈の小さなお祭り

    2022.09.29
  4. ペルー料理:国民的ジュース「チチャ・モラーダ」とチチャ酒

    2019.03.29
  5. インカ文明の聖なる3種の動物:“巨大な祭壇”ケンコー遺跡(ペルー)

    2018.04.12
  6. 《ペルー料理の食材》大地が赤く染まる唐辛子の天日干し

    2018.06.26
パタゴニア
2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP