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風景写真家・松井章のブログ

ペルー・アンデス:名峰ヒリシャンカの西壁

ヒリシャンカ(6094m)のアンデスひだ


アンデス山脈で特に高峰が集まるペルーにおいて、ワイワッシュ山群には正に秘境という言葉がぴったりです。ほとんど人の暮らしの無い未舗装の山道を丸一日かけて、ようやく姿を見ることができます。最高峰イェルパハ(6634m)を主峰に、6000m峰が6座も連なります。

この中で特に美しい山が、地元ケチュア族の言葉で「ハチドリのくちばし」を意味するヒリシャンカ(6094m)です。見る角度により山容も異なりますが、私が好きなのは西壁です。およそ1500m近い絶壁には、美しい氷の襞(ひだ)を見ることができます。

ヒマラヤ山脈では“ヒマラヤひだ”と呼ぶように、アンデス山脈には立派な“アンデスひだ”を見ることができます。

西壁を望めるのはは、標高約4500mほどにある丘です。
森林限界を越えているので木はなく、斜面は草原で遮るものが無い大展望です。

陽が出ればビスカチャ(チンチラ科:大型のネズミの仲間)が走り回る平和な場所でした。

ワイワッシュ山群トレッキング


この山域を歩くには4500m~5000mほどもある峠をいくつも越えることになります。
一周するには1週間以上かかりますが、南東面から北西面まで4日間ほどで半周するトレッキング・ルートがハイライトとなります。

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