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「インティライミ」の前夜祭
毎年6月24日、ペルーのクスコで開催される「太陽の祭り」は、南米3大祭りの一つに数えられる大祭です。
6月24日のお祭りの日は演劇的な要素が強いですが、すでに祭りの何日も前から、街ではカーニバル(パレード)が行き交い、練習する楽団なども見ることができます。
“前夜祭”という言い方が正しいかは分かりませんが、街は2週間くらい祭りの雰囲気に包まれています。
特に夜になると、人々は仕事や勉強を終えて集まり易いのか、中心部の歴史地区では一足早く祭りの雰囲気を感じることができます。
この前夜祭は地元の人々のために行われているので、6月24日の本祭よりもローカルな雰囲気を楽しむことができます。
この写真を撮影したときは、お祭りの2週間前でした。
中心部のアルマス広場では、子供たちが民族衣装をまとって町を歩いていました。
そして、1ブロックほど歩くと、キリストの像の神輿を担いだ人々が練り歩いています。
カーニバルが行き交う合間には、若者たちが太鼓に合わせて踊りの練習をしています。
年齢が若いほどに、日常生活では、民族衣装は羽織りませんが、このお祭りだけは別なのでしょう。
アンデスに2千年以上も暮らす人々のアイデンティティは、脈々と受け継がれていることを実感します。
クスコの美しい夜景
クスコの夜景は、南米の中で最も美しい町の一つではと思っています。
中心部のアルマス広場にある大聖堂が橙色のナトリウム灯に照らされています。そして、周囲の町のネオンはまるでアルマス広場を包む星のように輝いています。
太陽の祭り(インティライミ)とは
インカ時代に始まる「太陽の祭り」は、15世紀から16世紀にかけて開催されていました。
もともと、このお祭りは、宗教行事として冬至の6月21日に開催されていました。
太陽神への感謝と祈りを捧げる儀式として、当時は15日間も行われていたそうです。
16世紀前半に、スペインの侵略によりインカ帝国が滅亡すると、カトリック教会によりこの儀式も禁止されてしまいます。
それから約500年もの空白を経て、1944年に再びこのお祭りは、復活します。インカ時代のお祭りを再現する演劇的な要素が取り入れられて現在に至ります。開催日は冬至の日から3日後の6月24日となりました。これはカトリック教の聖人の日に合わせて決まったそうです。
6月24日は、クスコの町は人で溢れかえります。祭りの締めくくりは、郊外にあるサクサイワマン城塞遺跡で行われます。このとき3万人とも4万人ともいわれる人々が、「太陽神」に捧げる儀式の演劇を見守ります。
農作物の収穫期を経て神様への感謝とともに、次の季節への祈りを込めて、祭りは開催されます。
この時期、クスコだけではなく、アンデス山脈の至る所でお祭りが開催されています。
★詳しくは下記のブログ記事をご覧ください。
ペルー関連ページ
南米3大祭り:インカの祝祭・太陽の祭り(インティライミ)
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