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「アンデスの女王」と呼ばれる世界最大のパイナップル
アンデス山脈の標高4000m前後に生息するプーヤ・ライモンディは、パイナップル(ブロメリア)の一種では世界最大です。
木が生えることのできない過酷な環境の草原で、10mもある植物が柱のように何本も立っている風景は、アンデス山脈でも独特な風景の一つです。
この植物は約80~100年に一度だけ花を咲かせることでも有名です。
通常は3~4mほどの高さですが、花を咲かせるときに「花茎」という柱状の茎に数千もの花を咲かせながら約10mまで育ちます。
そして100万以上の種子をつけた後には、はかなく枯れてしまいます。
その美しい姿から、プーヤ・ライモンディは「アンデスの女王」とも呼ばれます。
現在、アンデス山脈でプーヤライモンディが生息する地域はごく僅かに限られています。そのために遺伝的な多様性に少ないことから気候変動による環境の変化には対応しづらく、絶滅危惧種にも指定されています。
プーヤライモンディの特徴
パイナップル科(ブロメリア)の植物は、多くが樹上で木に着床しています。大気中から水分を吸収するために、根ではほとんど養分を吸わないのが特徴です。大気から集めた水分は葉をつたい中心部の茎に貯めるようになっています。
プーヤ・ライモンディが生息するのは、アンデス山脈でも特に厳しい環境の斜面で他の植物はほとんど生えていません。土地も痩せていて乾燥していますが、このパイナップル科の特徴を生かして、巨大化することで順応して生息しているのでしょう。
ペルーのアンデス山脈では、アンカシュ地方のワラス周辺でこの植物を目にすることができます。
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