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ペルー料理に欠かせない唐辛子とは
世界的な美食として有名な「ペルー料理」で、トウガラシは欠かせない食材です。
ペルーでは「アヒ」と呼ばれ、味付けだけではなく、色付けにも使われます。
300種類以上もあるそうで、辛さの度合いもそれぞれです。辛みの少ない黄色い唐辛子などはサラダに入れたり、料理のちょっとした味付けと色付けに利用されたりします。
ペルー料理では、唐辛子は辛みのためだけではなく、風味のためにも利用します。
唐辛子を使う料理が多くても、決して辛い料理が多いわけではないのです。
南米の料理は辛いというイメージは誤解で、ペルー料理の唐辛子は微細な味の調整に使われる食材です。
地面を覆う唐辛子の天日干し場
写真は、唐辛子の天日干しです。
ペルー北部のある谷では、地面は唐辛子に覆われていました。
何種類かの唐辛子が干されていて、赤いトウガラシだけではなく、黄色や橙色、紫色の唐辛子もあります。
ここに唐辛子が集められるのには理由があります。この谷が地形の関係でとても日照率が高く乾燥していることです。
ペルーの太平洋岸では広く、5月頃から“ガルーア”と呼ばれる海洋性の濃い霧に覆われて日照率が低くなります。しかし、この谷は海岸線からわずか40分ほどの距離なのですが、霧は届かず常に青空に覆われています。
谷では多くの人が働いていました。
箒(ほうき)で唐辛子を掃いて、満遍なく陽が唐辛子に当たるようにしているようです。
そして、十分に乾燥した唐辛子は大きな袋に詰め込んでいました。