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風景写真家・松井章のブログ

アンデスの氷河と生きる:ケチュア族の子供たち

アンデスの先住民「ケチュア族」の子供たち

アンデス山脈を旅していると、子供達の目がキラキラしていることに気づくだろう。

不思議なほどに輝く目で、通りすがりの旅行者をじっと見ていたりする。何かを話しかけても答えられないほどにシャイだが、しかし遠くに離れるわけでもない。
何を話すわけでもない、そんな独特な無言のコミュニケーションを交わす時間は、いつまでも忘れない思い出になったりする。アンデス独特の貴重な時間なのだ


インカ文明以前の古代からこの地に住むのが、彼ら先住民「ケチュア族」だ。スペイン語とは異なる独自の言語を話すケチュア族は、ペルーのアンデス山脈では人口の大半を占める。楽天的だが、どこか憂いに満ちた顔立ちは、アンデス山脈に共通する民族性なのかもしれない、

ペルーの景勝地「ブランカ山群」

ペルーの山岳都市ワラス周辺の広大な氷雪峰をブランカ山群と呼ぶ。「白」を意味する“ブランカ”が山群に名付けられるほどに、広大な山域が氷河に包まれている。
氷雪峰が集まる地域は、文明の揺りかごのような場所だ。氷河がもたらす水は、人々に恵みをもたらすからだ。ブランカ山群の人口密度が意外に高いのは、それだけ山の恵みが豊穣なためだろう。


そして、山麓はパッチワーク状に、キヌアやジャガイモ、そしてトウモロコシの畑に覆われている。やっと最近電気が通り始めたような村々はとても素朴だ。村の男たちは日中は町に働きに出ているのだろう。女性がとても多く、鍬を片手に生き生きと暮らしている。
日本では想像できないほどにアンデスの農村部に生きる人々は貧しいが、コミュニティで結束して明るき生き生きとした場面を何度も見たことがある。

アンデス山脈を旅する魅力は、壮麗な山岳展望だけではなく、先住民・ケチュア族の暮らしを垣間見ることでもあるだろう

ガラパゴス諸島の「リクイグアナ」とサボテン

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