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グアナコの群れを撮影
南米に生息する4種類のラクダの中で、3種類(リャマ・アルパカ・ビクーニャ)は標高の高い高原を好みます。
パタゴニアのグアナコは、高原ではなく低地の乾燥した草原に暮らすラクダです。
人とともに暮らすリャマやアルパカと異なり、グアナコ人に懐くことのないラクダなので野生です。
グアナコはとても繊細な動物なので、人はなかなか近づくことができません。
カメラを持って車を降りれば、すぐに走って逃げてしまいます。
私がグアナコの撮影をする場合には、少し離れた位置に車を止めて、身をかがめながら接近します。
こちらの動きはすべて把握されているので、だいたい20mくらいのところで、しばらく待機します。
草を食むのに忙しいグアナコは、徐々に私の存在を認めてくれるのがほとんどです。
彼らが持つ警戒の間合いがありますが、その距離は時間とともに徐々に縮めることができます。
時間さえかければ、気づけば目の前わずか4,5m先にグアナコを見るようなこともあります。
野生ですので、一定の距離感は守りながらも、彼らの息遣いを感じてみたいものです。