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パタゴニアの大草原の家と暮らし
南極から吹く強い風が、パタゴニアの風景を形作っています。
この風はアンデス山脈には膨大な降水をもたらし、その東にはどこまでも乾燥した草原が広がります。
パタゴニアでは、住宅は風の影響の少ない場所に建てられています。
風速20mを超える風が日常的に吹くので、展望よりもまず、風の吹かない小さな谷や鞍部にあるオアシスが選ばれます。
家はさらに防風林に囲まれているので、敷地に入ると風がぴたりと止むものです。
上空からは絶えず風の音が聞こえるものの、不思議と敷地内に吹くのはそよ風程度なのです。
家はもちろん平屋で、薪ストーブの煙突は必ず付いています。
必要最小限な物に囲まれた質実剛健さが、草原の暮らしです。