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大草原を埋め尽くす花:アヤメ科イワゼキショウの仲間
世界的な異常気象の中、パタゴニアでは異例の厳冬で、草原にはグアナコ(ラクダ科)の死体があちこちに転がっていました。
マイナス20度を超える寒さは、パタゴニアでもめったにない寒さです。
11月の上旬、異常気象の名残で、1週間ほど雨と雪が降り続けました。
私が訪れた中旬は、ちょうど天候が好転し始めたときです。
陽が出るようになり、気温が日に日に上がるのを体感したある日、草原は花に埋め尽くされていました。
この白い花は、アヤメ科のイワゼキショウの仲間と思われます。
乾燥した草原に、白い花々はまるで星のように輝いて見えました。
何キロ、何十キロ、車が走っても、この花は草原のいたる所に咲いていました。