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風景写真家・松井章のブログ

パタゴニアの風景と「レンズ雲」

パタゴニアの風景に欠かせない「雲」について

パタゴニアの絶景と言えば、巨大な氷河と針のようなアンデス山脈、そして大草原パンパが織りなす壮大な風景です。そして、もう一つ欠かせない要素が「雲」です。

年中、暴風が吹き荒れるこの大地では、雲がとても特徴的です。
水彩画の絵筆で書いたように美しい雲は、「レンズ雲」、または笠雲(傘雲)、吊るし雲とも呼ばれます。

この雲の発生には「強風」が必要なことから、パタゴニアでは頻繁にこの雲を見ることができます。

パタゴニアの思い出として、この不思議な雲を挙げる人が多いほどに、レンズ雲は美しい雲です。

主にこの雲は標高のとても高いところに発生することが多く高積雲と呼ばれます。そのために二重三重に連なるレンズ雲に加えて、高度の低い場所では別の種類の雲がもくもくと湧いていたりして、パタゴニアでは空そのものが絶景を演出してくれたりします。

不思議なことに、このレンズ雲は動きが遅いことがあり、何時間経っても、UFOのような円盤型の雲がずっと浮かんでいることがあります。

また別の時には、まるで龍が舞うように、雲は動いていることもあります。

レンズ雲がオーロラのように舞う、朝日と夕日


レンズ雲が一番美しいのは、朝日と夕日の時間です。
斜光線が雲を照らすとき、雲はまるでオーロラのように輝きながら天を舞っています。

一日の始まりや終わりの時間に、一度として同じではない雲が作る絶景を見れたなら、一生の思い出になることでしょう。

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