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パタゴニアのレンズ雲が作り出す幻想風景とは
パタゴニアの暴風が作り出す不思議な雲は、朝日や夕日の時間に最もドラマチックな世界を演出します。
水彩画の絵筆で描いたようなレンズ雲がオーロラのように揺らめき、斜光線に照らされた雲は燃えるように大空に浮かび上がる。
思わず息を飲んで天空のショーを見つめる時間、異世界に迷い込んでしまったようで、少し怖れさえを感じるほどです。鳥のさえずりも消えて静けさが支配する中で、日没から薄暮へと光が消えていく美しい時間は、わずか30分あるかどうかです。
日本でいえば富士山にかかる笠雲や吊るし雲などレンズ雲と同じ高積雲は、ときに富士山を美しく演出します。悪天の前兆とも言われ、そう滅多に見ることができない風景です。
しかし、パタゴニアでは、このような雲は頻繁に空に浮かんでいます。上空で湿った暴風が吹き荒れることで、この種の雲が生まれるからです。
パタゴニアでは、レンズ雲は風景の主役のようなもので、私が何度もパタゴニアを訪れるのも、雲を見に行くという部分は大きいのです。
無限に変化する“摩訶不思議”なパタゴニアの雲が、朝日や夕日に照らされたときに、日常世界で見たこともないような絶景を見ることができるでしょう。
そんな絶景を“幻想風景”と呼んでいます。
【動画】南米パタゴニアの絶景:名峰フィッツロイ千変万化(アルゼンチン)
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《写真》世界の絶景写真フォトギャラリー:パタゴニア編
アンディーナトラベルの映像部門「松井章 写真事務所」のフォトギャラリー、パタゴニア編です。
雑誌や企業の会報誌、カレンダー等にご利用いただいている写真も含めています。ぜひご覧ください。