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暴風のパタゴニアに訪れる静寂
暴風が吹き荒れるパタゴニアでも、時には、耳が痛くなるような“静寂”が訪れる時間があります。
パイネ国立公園のペオエ湖畔でその静寂を迎えることができたなら、それはかなり幸運なことでしょう。
夜明け前のひととき、黎明の時間帯に、そんな幸運が訪れることがあります。
徐々に仄かに明るくなる空は快晴で、完全な無風。
聴こえるのは、ペオエ湖畔に打ち寄せる小さなさざ波の音だけ。
まだ陽の当たらない黎明の明るさでも、湖が強烈にエメラルド色を主張しているの分かります。
湖の向うには、無言で浮き上がるように、パイネ山群の名峰、クエルノとグランデが佇んでいます。
刻一刻と、微妙な色合いの変化をしながら、徐々に明るさを増していきます。
日の出の陽光に赤く染まる時間帯よりも一つ前、黎明も、地味ではあるけれど息をのむほどに美しい時間帯です。
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