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アンナプルナ・ベースキャンプへの古道
ヒマラヤ山脈の奥深く、アンアプルナ山群のベースキャンプは徒歩で約4日間ほど歩いて、ようやくたどり着ける天上の別天地です。このトレッキングルートは、低地のジャングルでは水田がたくさんあり人々の豊かな暮らしを垣間見ることができます。1000年以上は使っているであろう石畳の道や階段がひたすら続き、途中にはいくつもの宿場町があります。
車は来れないので、交通は馬か徒歩のみで、その風景ははるか昔からあまり変わらない風景でしょう。
そのルートの終点が、標高約4100mのアンナプルナ・ベースキャンプです。
ここは、真っ白なヒマラヤの高峰に囲まれた円形劇場(アンフィシアター)です。
日本ではアンナプルナ内院とも呼ばれます。
このアンナプルナ山群の盟主とも言える山が、アンナプルナ・サウス(7219m)とアンナプルナⅠ峰(8091m)でしょう。
森林限界をはるかに超えた草原で、世界屈指の高峰を見つめながら過ごします。
宇宙に近い満天の星空
▲左:アンナプルナ・サウス(7219m)、右:アンナプルナⅠ峰(8091m)
標高4100mで望む星空は、地上よりもはるかに星が多いことに驚くでしょう。
人口の光が一切無いうえに、空気中の塵が少ない高原にいることもあり、降るような星空です。
▲アンナプルナⅠ峰(8091m)
絶えず、流れ星があちこちに流れています。
普段の日常では考えられない星空を見上げれば、いろいろ考えてしまうものです。
月も無く漆黒の星空に煌めく星空は、地上をうっすらと照らしていました。