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アンデスの文化に欠かせない「リャマ」
紀元前から人とともに生きるリャマとアルパカ。
南米大陸では全部で4種類のラクダが生息しますが、この2種はすでに野生種は絶滅して家畜として、人と生きています。
小型で可愛らしいアルパカと異なり、リャマは人間よりも大きいほどです。
ラクダ特有の持久力と、その大きな体から、リャマは荷物を運ぶ役割を担っています。
かつてスペイン人が南米大陸に来る前の時代は、馬や牛がいなかったので、リャマは人の生活には欠かせない動物でした。
数百頭ものリャマのキャラバンがアンデス山脈を往来していた時代です。
たとえば、ウユニ塩湖では、塩をブロック状に切り出して、リャマに担がせました。そのリャマの長い隊商が真っ白なウユニ塩湖を歩き、チチカカ湖やクスコへと向かっていました。
アンデス山脈の文化や生活にとって、欠かすことのできない生き物がリャマなのです。