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ブラジルの奇跡の絶景:水晶の白い砂漠「レンソイス」の不思議
白砂の砂漠と極彩色の湖が織りなす絶景は、まるで異世界のような無限の景観です。
ブラジルの大西洋岸にあるレンソイス砂漠は、年に2ヵ月ほど無数の湖が現れます。その数は約2万個とも呼ばれます。
レンソイス砂漠の地下に眠る膨大な地下水が、この砂漠の秘密を握っています。
砂漠と水が同居・両立するという不思議さは、世界でもレンソイスだけでしょう。その地下水の恵みにより、一般的な砂漠にある“灼熱”から解放されているのです。
白砂の砂地は水晶から成ります。内陸のアマゾンから運ばれてきた土砂が、途方も無い年月をかけて大西洋から吹く風と波に洗われながら、比重の重い水晶だけが残されました。
太陽が中天に差し掛かるころは、湖は最も美しく鮮やかに、そして砂は真っ白に輝きます。湖の色は、エメラルド色や赤まで様々です。一つとして同じ色がないほどに微細に異なりますが、その驚嘆するほどの多彩な青や緑の色の数は想像を絶しています。
真昼の熱は上昇気流をもたらし、風が吹き始めます。細かい粒子の砂は砂漠の低層を舞い、美しい風紋を形作ります。この風紋という極小の模様と、砂丘という極大の模様の連鎖は、その形と方向が相似しています。
風が止み陽が傾き始めると、砂漠は夕日に染まり始めます。柔らかい陽光に映る砂丘の色彩は、日中の鮮やかな湖の色とは異なり、もっと柔らかく艶やかです。
満天の星空を望みながら、砂漠に寝転がるのも至福の時間です。煌々と輝く星により、砂漠は浮かび上がるようにうっすらと照らされているでしょう。
変化に富む砂漠の色彩の変化が、レンソイス砂漠の大きな魅力です。