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まるで異世界:レンソイス砂漠を歩く
白とエメラルド、そして空の青、視界に入るのがこの3色だけの世界を想像できるだろうか。
レンソイス砂漠は、ブラジル北東部の沿岸にある砂漠です。
この砂漠が真っ白な理由は、砂が水晶の細かい粒でできているからです。
そして、年に約2か月(6~7月)だけ水が湧いて、約2万個もの湖が出現します。
にわかに想像さえもできないような存在がレンソイス砂漠です。
水晶の砂粒の色は、太陽光線の角度により、微細に変化します。
伏流水で湧いた湖は透明度が高く、この水晶の砂粒と相まって、実に鮮やかに色を反射します。昼間はエメラルド色、夕方には黄金色や橙色に輝く湖を見ることができます。
この砂漠を3日間かけて歩き、大西洋へと縦断するのは、私が最も好きなレンソイスの旅です。
何度も歩いているのですが、この砂漠はいつも繊細で美しい風景を見せてくれます。