Loading

風景写真家・松井章のブログ

北陸の巨木を探訪「長坂の大イヌグス(富山県氷見市)」

富山県氷見市の巨木「長坂の大イヌグス」


先日は富山県に行ってきました。
思ったよりも寒い日が続き、桜の木はヤマザクラがわずかに咲くだけで、ソメイヨシノはまだ蕾が固く開かない状況です。

富山県北部の氷見市で、巨木を見に行きました。
「長坂の大イヌグス」という巨木で、幹回りが約7mもある堂々とした佇まいです。
このイヌグスは、クスノキ科のタブノキで、暖帯性常緑広葉樹です。照葉樹とも呼ばれます。

日本に古くから自生する木で、かつて1万年以上続いた縄文時代では、これらの常緑樹の森が日本を覆っていたと考えられます。
その時代の名残から、イヌグスの木は「神木」として樹霊信仰の対象ともなっています。神社に多くこの木を見るのもまた、古代から続く信仰の名残なのです。

木の背後には、小さな鳥居があり、奥に神社がありました。

この「長坂の大イヌグス」は諏訪の神様として祭られ、8月には諏訪祭が開催されています。
諏訪の信仰の歴史もまたやはり縄文時代に遡り、神木を中心とした樹霊信仰が根っことなります。

大きな木の下に入ると、とても厳かな気持ちになるもので、思わず手を叩きなるような空気でした。

撮影機材

★撮影機材:SONYα7R IV、(レンズ)ZEISS Batis 2/25、SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FE, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN

関連ページ



パタゴニアの絶景:水面に映る“逆さフィッツロイ”(アルゼンチン)

氷見・雨晴海岸から立山の山麓へ

関連記事

  1. ボリビアから戻りました

    2024.12.27
  2. BA Styleコラム7月号:アルゼンチンで親しまれる「乗馬」

    2021.07.15
  3. メルマガ3月号 (2024年)

    2024.03.19
  4. 写真展の展示写真「西表島の原生林」

    2022.12.25
  5. アルゼンチン北部の絶景:ウマワカ渓谷の14色の山「オルノカル」

    2019.06.19
  6. 南極の氷海に浮かぶ氷の神秘

    2020.07.09
パタゴニア
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP