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ペルー・ブランカ山群の名峰・ワンドイ
ブランカ山群の大きな魅力は、車で大展望のポイントへアクセスできることだ。
早朝3時頃に出発して、ヤンガヌコ峠の4500m付近の展望台を目指す。
この展望台から、ペルー最高峰ワスカランを始め、ワンドイ、チョピカルキなどの名峰を望めるからだ。
高度は高いが滞在時間は短いので、ここで高山病の症状が出る前に下山できるほどには、うまく高度順応を仕上げておくと体に楽だろう。
そのためには高度障害の影響が出る“宿泊高度”での高度順応が一番重要になる。
ヤンガヌコ峠に着いたとき、頭上にはまだ満天の星空が広がっていた。
徐々に空が明るくなり、静かな黎明の時間を過ごす。
ほぼ赤道直下のブランカ山群では、6時頃が夜明けの時間だ
夜明けの一線が鋭く山頂に当たると、峰々は赤く染まっていく。
みるみるうちに燃えるような「赤」に峰全体が染まった。
一瞬の神聖な時間帯の後、鳥はさえずりを始め、ようやくブランカ山群に朝が訪れる。