目次
ブランカ山群の名峰:ワンツァンの大氷壁とラフコルタ谷
南米随一の山岳展望を誇るブランカ山群。
大氷壁をたたえるワンツァンの迫力は、ブランカ山群でも群を抜く山岳写真の撮影には最適な絶景だ。
ワンツァン(6395m)の氷壁は圧巻だ。
左右に屏風のように広がる氷壁は見事なアンデス襞をたたえる。氷壁下部は氷河に変わり、美しいエメラルド色のラフコルタ湖に流れ込む。
ブランカ山群の“ブランカ”は、スペイン語で“白”を意味する。
ほんの数十年前、百年前は、この長大な山群は一面が氷河に覆われて、白い山脈のように見えたことから、ブランカ山群と呼ばれるようになった。
急激に後退する氷河は、山麓の河川の水量の減少につながっている。
多くの人々の畑作を支える水の減少は、地元の人々にとって深刻な問題となりつつある。
ワンツァン直下のラフコルタ湖は、悪路ではあるが車でアクセス可能だ。
入域には特別な許可証が必要なことから、無人の草原で山の展望を漫喫できる。