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人と共生するガラパゴスアシカ
ガラパゴス諸島で最も愛くるしい動物といえば、アシカです。
正確には「ガラパゴスアシカ」という名前で、ガラパゴス諸島の全域に分布しています。
陸上では最大250kgの巨体を躍らせるように這って歩きます。性格は温厚で、ビーチで泳いでいると、アシカから近づいて来ることもあります。水中では俊敏に泳ぎ、私の周りをぐるぐる回りながら、笑顔で泳いでいることが印象的でした。
ガラパゴス諸島にはいくつかの村があり人も居住しています。アシカは人の生活圏にも入り込み、ベンチで寝たり、市場で魚屋さんに張り付いていたりします。
人とアシカは衝突せずになんとか共生しているのです。
ガラパゴスアシカはガラパゴス諸島に定住しているアシカで、生息数は約5万頭です。
太古の昔に北半球から移ったと言われ、北米のカリフォルニアアシカや、すでに絶滅した日本のニホンアシカの近縁に当たるそうです。
晴れた日の昼下がりは、アシカの昼寝の時間です。ビーチのあちこちに寝そべり、目を気怠く開けて訪問者を見ていたりします。
ビーチでは“ハーレム”という、一頭のオスを中心に最大30頭のメスが集まったグループを形成しています。ハーレムはオスが縄張りとして認識しているので、あまり近づきすぎると、人でも威嚇されることもあります。
そのハーレムでは親子のアシカもよく目にします。
メスは年に1頭の子供を出産して、成獣として独立するまで1~3年は授乳を続けて共に過ごします。
親子や兄弟で平和に寝そべる姿を見ると、ガラパゴス諸島が“アシカの楽園”であることが理解できるでしょう