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風景写真家・松井章のブログ

天敵がいない野生動物の楽園:ガラパゴス諸島レジェンド号クルーズ

アドベンチャー・クルーズ「レジェンド号」

赤道直下のエクアドルのガラパゴス諸島を、「レジェンド号」クルーズで巡ってきました。4日間の船旅では、野生動物の楽園に何度も上陸します。
ガラパゴス諸島のクルーズは、一日2回の上陸をしながら、ハイキングやシュノーケリングを一日楽しむアドベンチャー・クルーズです。

野生動物の楽園・ガラパゴス諸島の魅力

ガラパゴス諸島の魅力とは、野生動物が人間を恐れないために、驚くほどに接近できることです。島に上陸すると、人間を無視するようにアシカは昼寝をしています。営巣しているアオアシカツオドリの巣には幼鳥がいて、人の顔を不思議な顔でのぞき込みながらも全く恐れずにたたずんでいます。1mほどの巨大なリクイグアナが人を無視するように遠くを見つめている姿はまるで禅僧のようです。

白砂の砂浜とエメラルドグリーンの美しい海で泳いでいると、アシカが遊ぶように周りを泳ぎ、サメなどの大型の魚も悠然と泳いでいます。水面に顔を出すと目の前に巨大なペリカンがプカプカと浮いていたりと、野生動物との距離感がとても近いことに驚きます。

動物に天敵がいないことから、ガラパゴス諸島には野生動物の緊張感というものが存在しないのです。

その中でも、アシカは最も緊張感が無いでしょう。朝の食事を海で済ませた後、砂浜でのんびりと昼寝をしています。

時々目を覚まし、どこかへ身をよじらせて這い進みますが、すぐに断念してパタリと倒れて眠ってしまいます。

ガラパゴス諸島を象徴するガラパゴス・ゾウガメは、巨体で悠然と歩きます。かつて人を恐れないために乱獲されてしまったために絶滅に瀕した貴重な巨大な陸亀です。

生物の大原則である生存競争というものが、ガラパゴス諸島ではあまり機能していないという点で、世界でも屈指の地域、野生動物の楽園と言えるでしょう。船内での乗客同士のコミュニケーションも4日間の中で深まり親密になるのもクルーズの魅力です。

ガラパゴス諸島を巡るには、クルーズが圧倒的にお勧めです。野生動物の魅力的なスポットへ夜の間に移動して翌朝にはすでに到着しているので、効率的に島を巡れるからです。

太平洋の絶海の孤島に吹き渡る風はどこまでも澄んでいます。今回宿泊した部屋はバルコニー付きでしたので、窓を開けて寝ていると、太平洋のそよ風に癒されるようにぐっすりと眠れました。

関連リンク:ガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島:専用ページ

ペルー・アンデス山脈のセーター植物:高原サボテン

会報誌「ポコ・ア・ポコ」第11号:7月11日発行

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