“カリブの真珠”との異名を持つ美しい島国・キューバに、変化の波が急速に訪れています。
昨年のフィデル・カストロの急逝により、キューバ革命は大きく中断した感もあります。“思想の実験場”として始まったキューバは、アメリカによる幾多の圧力を乗り越えて独特な魅力を発するようになりましたが、今は大きな岐路に立っています。
キューバの魅力は、間違いなく「そこに暮らす人々」から来るものでしょう。キューバにいれば、どこでも目にすることができるキューバ人の笑顔に会うために、世界中からツーリストはやって来ます。
経済制裁から始まったキューバ独特な倹約により、町には旧型の車が今も走ります。その清貧の思想を地で行くような生活に、先進国の我々は「レトロ」な魅力を感じたりします。映画「ブエナビスタ・ソーシャル・クラブ」では、キューバのハバナ旧市街をとても魅力的に演出しました。
アメリカとの国交正常化に伴い、キューバにも変化の波は確実に押し寄せています。アメリカ人の急増により、宿の確保も日に日に難しくなっており、宿泊料金も高騰しています。ヒルトンやフォードなどの外資の流入もどんどん進んでいるので、町の風景は間違いなく数年でガラッと変わってしまうでしょう。
他方、スペイン統治時代のコロニアルな町並みもキューバのもう一つの魅力です。カリブの青い空の下に、石畳の街路や橙色のレンガ、白壁の町並みが美しく保存されています。
キューバ革命ゆかりの地やスペイン統治時代の旧市街を巡り、首都ハバナでは旧市街に滞在する。旅の締めくくりは、キューバの原始風景とも言われる渓谷地帯で小高い山をハイキングする。
メキシコ・シティ経由にて、このようなキューバの旅を企画中です。
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