キューバとアメリカの国交正常化は、キューバにいったいどのような変化をもたらすのか
これは人の前向きな欲望に関わることなので良し悪しは言えないにしても、思想的にも、世界に与えるインパクトはとても大きいと思う。
特に他の左派系の国としては、置いて行かれた気分ではないだろうか。
国交正常化というニュースとともに、日に日にアメリカとの関係は進み、大使館の開設、貿易、そして航空便の運行など、目が回るような進展に見える。
綺麗事で済まさない現実主義を貫くフィデル・カストロの影響下、あくまでキューバの未来を見据えて、したたかにアメリカと対峙して行くのだろう。
飲まれずに、一気呵成に攻めて欲しいと思うものだ。
キューバに行けば誰もが出会える人々の笑顔は、キューバ的な社会主義が支えた平等主義の結果だ。
涙涙のキューバ革命の歴史説明をガイドから聞きながらキューバを旅した時代は、いずれ過去の良き時代になってしまうのだろうか。
そして、89才を迎えるフィデル・カストロと、弟ラウルは、どんな感慨なのだろう。
キューバの動きからは目が離せないのだ。
目次