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桃源郷ソラタへ
ボリビアのソラタ村(2678m)は、アンデス山脈の支脈レアル山群の山麓にある小さな町です。
ボリビアは首都ラパスを始め、チチカカ湖やウユニ塩湖、アタカマ高地など、どこも富士山よりも高い標高のアンデス高原(アルティプラーノ)に位置するため、標高2600mのソラタは空気と緑が濃い、まさに“桃源郷”と呼びたくなる豊かな地域にあるのです。
ソラタからさらに標高を下げればアマゾン川の源流域に繋がります。そのため、市場にはアンデス高原の穀物とともに、熱帯のフルーツも並びます。さらに標高の低いアマゾン近郊の集落からフルーツが流通しているからです。
ボリビアのラパスからのアクセスが良く(片道約3時間)、標高が割と低く温暖なことから、高所順応にソラタを訪れる人もいます。ソラタで2日ほど過ごして体を慣らしてから、アンデス高原に向かうと緩やかに高所順応できるからです。
かつて私も23年ほど前に訪れた時には、ソラタはとても小さな村でした。乾燥したアンデス高原を旅行した後でたどり着いたこともあり、当時のソラタは強く印象が残りました。当時は村を往来する車も僅かで、アンデスとアマゾンの中間にある温暖な秘境の村という印象で、その時にソラタは“桃源郷”のようだと思えたのです。
今では、村というよりは町というほどに人口が増えましたが、かつての平和な雰囲気は今も残っています。
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アンデス山脈の名峰2座の大展望
▲左:イヤンプー(6368m)、右:アンコウマ(6427m)
ソラタはアンデス山脈の支脈“レアル山群”の山麓の高台に位置します。
そして、町からは名峰2座、イヤンプー(6368m)と、アンコウマ(6427m)が見上げるように間近に聳えます。
村からわずか10kmの山頂までに、標高差4000mの斜面が続くことを踏まえると、どれだけ町から山が近く高いかが想像できるでしょう。
ソラタからイヤンプー峰とアンコウーマ峰の山麓には、トレッキングで行くこともできます。町を出れば、山頂までの斜面にはほとんど気はなく、大草原が広がります。先住民の人々はここにアルパカやリャマを放牧しているので、草を食む群れを見ることができるでしょう。
1泊2日のテント泊であれば、イヤンプー峰とアンコウーマ峰の間にある氷河湖(4500m)に行くこともできます。