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南極半島ネコハーバー
南極半島のネコハーバーは、山から巨大な氷河が流れ落ちる静かな湾です。
聞こえる音はペンギンの鳴き声と、ときおり氷河が崩落する轟音だけです。
真夏といえども夜間には零下になるほど冷え込みますが、寒さを忘れるほどの絶景でした。
南極大陸では自然保護のために、飲食やトイレなどが禁止されているために、非常に厳しい制約があります。
そのおかげで、今もなお原始の風景が残されているのでしょう。
寝ているときに何か気配を感じて静かにテントから顔を出すと、ペンギンが小さく鳴きながら近くを歩いていました。
ここでは人間はペンギンの土地に現れた異邦人に過ぎないことを実感できました。貴重な体験です。