Loading

風景写真家・松井章のブログ

ジェンツーペンギンの楽園にて -南極・クーバービル島にて-

クーバービル島にて -探検船で行く南極クルーズ-

氷山の間を縫うように、ゾディアックボートはクーバービル島の砂浜に接岸した。
ここからが、いよいよ南極大陸だ。

クーバービル島のジェンツーペンギンのルッカリー(集団営巣地)は、まさに「ペンギンの楽園」と言って良いだろう。
岩が剥き出しになった場所がペンギンにとって格好の住処となるのだが、当然ながら南極大陸が広いといえども、その大半は氷に覆われている。
このためペンギンの住処は特定の場所に集中して、人口密度(?)は極めて高くなるわけだ。

氷の上でも過ごせるのだろうが、陽が当たれば岩には熱がこもる。温かい岩場こそが住処になる。
もちろん集団になることで身を守るためもあるだろう。
それにしてもペンギンが多い。

ペンギン・ハイウェイ
山の上を見上げると、上の岩場にもペンギンがたくさんいる。
雪の斜面には、幾本ものトレイルが見える。つい歩きたくなるのだが、南極で雪面にトレイルがあった場合、それはペンギンの道だ。
名付けて、「ペンギン・ハイウェイ」と呼ばれる。
腕を振りながら、2本足でヨチヨチ歩きながら、何度も滑って転びながら、ペンギン・ハイウェイを登り下りしている。

ペンギンそれぞれに思いがあり、あちこちに忙しく動いているのだろう。
ついつい擬人化して、人間社会を滑稽に表現しているようにも見える。
いずれにせよ、ペンギン社会も楽ではなさそうだ。
過酷な生存競争の現場は、これからたくさん見ることになるのだ。

南極半島の朝焼け:ジェルラッシュ海峡にて -南極クルーズ

ジェンツーペンギンの雛鳥の生死/南極・クーバービル島

関連記事

  1. 南極大陸の氷上キャンプ:ペンギンとともに眠る極上体験

    2017.04.03
  2. 「南極大陸」躍動する生命②:アザラシの楽園

    2020.07.03
  3. 南極に輝く生命:サウスシェットランド諸島のゾウアザラシ

    2020.06.24
  4. 写真集「Ubiquitous」が完成しました

    2022.12.13
  5. アルミランテ・ブラウン基地に迫る氷河:パラダイスハーバー

    2017.04.23
  6. 丘の上から望む南極の絶景と、雪の華“氷雪藻”

    2017.04.07
パタゴニア
2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP