Loading

風景写真家・松井章のブログ

南極・ニューマイヤー海峡の漆黒の海と静けさ


ニューマイヤー海峡に入ると、船の揺れは収まり、海は次第に穏やかになって行った。

まるで湖のように海が静まると、曇天の空を反映してか、海は不気味に漆黒ともいえる黒さをたたえてきた。
午前中の晴れ間では海はどこまでも深く青かったのだが、ニューマイヤー海峡の曇天の下では一変して深く黒い。

穏やかな海といえでも、船にはけっこう風が吹き付ける。とても冷たい風で何枚着こんでいても、体に染みて来るような寒さだ。

狭い海峡に入り始めると、氷塊がたくさん見えてきた。
船首から見ると、まるで前方は氷塊で塞がれているようだ。

案の定、艦内に放送があり、前方は氷塊に阻まれて進むことができないので、別のルートで行くと伝えられた。
目指すポート・ロックロイは、ニューマイヤー海峡を通過しなければ、大回りすることになり、予定は大きく変わることになるだろう。

一度Uターンした船はしばらくすると、再びUターンしてニューマイヤー海峡に向かい始めた。
やはり通過できるようだ、という少し心配な放送の後、船はニューマイヤー海峡に再び入り込む。
実際に海峡に入り、いくつかの大きな氷山を回り込みながらも、順調に進むことができた。

予定より2時間ほど遅れていたが、ポートロックロイが近づいてきた。
ポートロックロイはイギリス軍基地があり、ここには郵便ポストがあることでも有名だ。

==連載・探検船で行く 南極クルーズ==




SNSでの情報発信:各アカウントの紹介

メキシコの主食:トルティーヤとは -中南米グルメ「ラテンの台所」

関連記事

  1. 【動画】南極クルーズ①:サウスシェットランド諸島

    2021.12.22
  2. フォト・ギャラリー「南極」:新ページのご案内

    2020.05.08
  3. 壮大な氷河の円形劇場 -ネコハーバーにて-

    2017.03.28
  4. 南極トレッキング:ダンコ島の山頂から望む絶景とペンギン

    2017.04.05
  5. ルメール海峡を抜けて:氷塊の楽園に遊ぶアザラシ

    2017.04.22
  6. 南極・ネコハーバーの展望の丘と、ペンギンの営み

    2017.04.01
パタゴニア
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP