珠玉のような写真と文章を遺した「星野道夫」の作品により、どれだけの人がアラスカに惹かれたことだろうか。
8月に催行するアンディーナトラベル・クラブ会員ツアー「秋のアラスカ マッキンリー山麓の2つのロッジ滞在、アラスカ鉄道 10日間」ご参加の方には、ぜひ読んでいただきたいのが星野道夫の作品です。アラスカの森羅万象に関して、人や動物、ときには植物の目線で、物語性の高い写真と文章を多く遺しました。
当ツアーのほとんどの滞在時間は、北米最高峰デナリ南麓です。(※旧名:マッキンリー峰)
前半に宿泊する「キャンプ・デナリ」は、アラスカ開拓時代に活躍した2人の女性、シリア・ハンターとジニー・ウッドが建設して、多くの人を巻き込みながらアラスカを代表する“伝説のロッジ”へと発展して行きました。
8月催行の弊社ツアーの滞在地・デナリ山麓に焦点を絞って、星野道夫の本を読むとしたら、下記を参考にしてください。
●ノーザンライツ(新潮社)
代表作の一つである「ノーザンライツ」の“ノーザンライツ”とはアラスカに輝くオーロラのことです。この本は、アラスカに引き寄せられて、この野生の地に生きた人々をテーマにアラスカの自然を書いています。
「マッキンレー山の思い出」「伝説のロッジ、キャンプ・デナリ」は、当ツアーで宿泊するキャンプ・デナリや北米最高峰マッキンレー(現在名:デナリ)についてです
●イニュニック アラスカの原野を旅する(新潮社)
一見すると無人の荒野が広がるアラスカの自然を書くときに、星野道夫は常にその土地に生きる人をテーマにして、アラスカの自然をより躍動的に表現しました。
「マッキンレーの思い出 生命のめぐりあい」
●長い旅の途上(文藝春秋)
アラスカに生きる生きる人や動植物について、北極圏のカリブーの移動から、南東アラスカのザトウクジラまで、アラスカの神羅万象を描いた代表作です。
●アラスカ 永遠なる生命(小学館)
写真と文章を組み合わせた大きな物語のような“写文集”。ツンドラに生きるグリズリーやムース、ホッキョクグマやオオカミなど、アラスカに生きる動物をテーマにしています。
●旅をする木(文藝春秋)
エッセイ集として、文章だけでアラスカを語る名作です。星野道夫が何を見てどのように世界を感じていたのかを知り、星野道夫の世界に魅了されるきっかけになるでしょう
●アラスカ 光と風
星野道夫、初期の作品集。
●極北の動物誌(ウィリアム・プル-イット作・新潮社)
極北の自然の中で、動物が織りなす生態系を学者として描いた本です。学者でありながらもシートン動物記のような生物学の本とは異なり、物語性に満ちた文学的な色合いの濃い名作です