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アルゼンチン名物アサードとは
アルゼンチンの焼肉料理である「アサード」。アルゼンチン人の肉への情熱は熱く、特に牛肉と羊肉の焼肉は驚くほど美味しい。
日本の焼肉とは根本的に違い、粗塩だけで豪快だが、とても繊細な味付けで、アルゼンチンのアサードはまさしく絶品だ。
「アサード」は、社交の場としての役割も大きい。
火を熾してから、熾きになった炭でじっくりと数時間かけて燻るように焼くので、とても時間がかかる。
夕食であれば、夜8時頃に火を熾して、徐々に人が集まり始める。
ワインを飲みながら、サラミやチーズをつまむ。
火の管理は手の空いた誰かが行う。特に固いシキタリや序列があるわけでもないのだ。
夜11時を過ぎる頃にやっと食べ頃となる。
じっくりと焼くのだが、そのような緩く流れる時間こそがとても大切なのだろう。
マテ茶を回し飲みする“ロンダ”にも、やはり同じような役割を感じる。
「アサード」や「マテ茶」のような場を通して、コミュニケーションにじっくりと時間をかけるのは、アルゼンチン文化の一面であると思う。
言い換えれば、それは“ガウチョ(牧童)”の文化でもあるのだ。
若者で集まり大量に「アサード」しようとなると、いくらアルゼンチンが畜産国で牛肉が安いといえども、鶏肉となってしまう。
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