Loading

風景写真家・松井章のブログ

パタゴニアの南極ブナの森を覆うサルオガセ「お爺さんのアゴヒゲ」

1.jpg
2.jpg
南極ブナの森で、木々を覆っているコケは「サルオガセ」だ。
湿度の多い森ほどに、サルオガセの勢いは旺盛となる。
パタゴニアでは、Barbas de Viejo(バルバス・デ・ビエホ)と呼ばれる。“お爺さんのアゴヒゲ”という意味だ。
サルオガセは木を覆っているが、木から養分を吸ってはいない。場所を借りるだけの「着床」で、木とは共生関係(simbiosis)にある。
養分は森に漂う霧の湿気や雨の水分だ。サルオガセ自体で水分を保つ能力はないので、日々、一定量以上の水分がないと生きて行くことができない。
とても繊細で、成長も遅いことから、空気が清浄で気候が安定した場所に育つ。
サルオガセの量の変化は、大気汚染や乾燥化の一つの指標となるのだ。
*Liquen Barbas de Viejo: Usnea
3.jpg
4.jpg

パタゴニアのキノコ③:アミガサダケ

パンゲア大陸に遡るパタゴニアの樹木「南極ブナ」の歴史

関連記事

  1. 3/19~3/28:パタゴニア・トレッキング 10日間

    2015.11.11
  2. アルゼンチンの牧場① 毛刈り 

    2011.04.21
  3. チリ/「南米大陸の幻想風景」写真展」:撮影エリア紹介⑥

    2021.04.15
  4. 新写真集「パタゴニア」発刊のお知らせ:6月の販売開始

    2019.05.14
  5. 写真展(12/20~25)開催中です!

    2022.12.21
  6. マルコーニ氷河の末端部から、パタゴニア氷原へ登る

    2015.05.13
パタゴニア
2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP