マチュピチュの背後に聳えるワイナピチュ峰をよく見ると、断崖の上部は遺跡で覆われているのが分かる。
巨大な宗教施設であるマチュピチュにとって、ワイナピチュはご神体のような存在なのだろう。
ワイナピチュ峰は標高差約300mを登ることになる。直登なので見た目ほどには山頂まで時間はかからない。
上部は、インカ時代の古い階段で幅が狭いので十分な注意が必要だ。雨の日には特に足元の安定が悪くなるので、靴には気を使いたいところだ。
山頂からは、マチュピチュ遺跡の全体を俯瞰できる。下を見れば、ウルバンバ川が大きく屈曲している谷底も見える。
谷底からマチュピチュ遺跡へと続く斜面はジャングルに覆われているが、本来は谷底から一面が全て段々畑だ。マチュピチュの全容はいまだに分からない規模だが、少しづつ発掘されている様をワイナピチュ山頂から見れば、かつてのマチュピチュの姿をイメージすることができるかもしれない。