車道の無い“太陽の島”では、高台のロッジまで歩いて登ることになる。
重い荷物は全て馬に預けて、少し遠回りをして、チチカカ湖とアンデス山脈の展望を楽しみながら歩く。
島の斜面は、一面が段々畑(アンデネス)だ。畑は古い石垣に細かく仕切られている。歩いている道も古代からの生活道なので、島全体が遺跡と言って良いほどだ。
東の方角にずらりと聳えるのは、アンデスの支脈・レアル山群だ。イヤンプーとアンコウーマの2つの峰が一際目立つ。遠く北西の方角には、アポロバンバ山群も望める。
宿泊ロッジは、段々畑の斜面を利用しているので展望が素晴らしい。
夕方には、レアル山群が鮮やかに橙色に色づくのも、ロッジからじっくりと見れる。
ガスの無い多くの家庭では、今も薪を使う。小さな家の煙突からは煙が上がっている。遠くから響く軽快な口笛で、島の静寂に気づいたものだ。
街灯が無く、家の灯も僅かなので、夜は真っ暗になる。
夜の星空も楽しみだ。