ブランカ山群に沿って南北に細長く伸びる広い谷のことを「ワイラス回廊」と呼ぶ。
深く細いヤンガヌコ谷から出て、ワイラス回廊のユンガイ村に出ると、天気は一変して晴れ上がった。
気温も上がり過ごしやすくなる。
先住民の村が、なぜワイラス回廊に集中するかも理解できる気がする。比較的に安定して温暖な気候には、地形的な好条件が必要なのだ。
ワラスに戻る途中、カルワス村に立ち寄る。
日曜日の市場は、中心部に多くの露店が並び、驚くほどの人が集まっていた。
市場で個人的に目を惹いたのは、かき氷屋さんであった。
周辺の氷河から氷のブロックを切り出して、その氷で“かき氷”を作っているのだ。
“氷河でオンザロック”とはよく聞く話だが、“氷河でかき氷”は珍しいと思う。