カラファテからビエドマ湖までは、アルゼンチンを南北に大縦断する国道、ルート40号線で北上する。レオナ牧場を通過してしばらくすると、分岐を左に曲がり、県道のルート23号線でチャルテンへ向かう。
今ではこの区間は舗装道路となり2時間半ほどの距離となったが、十数年ほど前までは砂利道であった。
古びたバスの窓の隙間から土埃が舞い込み、バスの中には土の匂いが満ちていたものだ。そんな土埃の舞う車内から望むフィッツロイは格別であった。
今ではこの道も舗装されて、アクセスは圧倒的に良くなった。
パタゴニアが年々身近になることを喜ぶべきだろうが、それはそれで寂しい部分もあるのだ。