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パタゴニア南部氷原(大陸氷床)
マルコニーニ氷河の上流部を眼下に見下ろす展望台が、今日の野営地だ。
大陸氷床の間近にいることを、肌でざわざわと感じる。
フィッツロイも、この角度から見ると形がかなり異なる。
強風が吹けば身を隠す場所を探すのに一苦労するだろうが、幸運にも風はまったく吹いていない。
贅沢にフィッツロイ山群とマルコーニ氷河を展望する大展望台で、まさしく贅沢にテントを張り、のんびりと夕刻を迎える。
徐々に陽光は斜光になり、眼下のマルコーニ谷は一足早く暗くなっている。
氷河の襞は浮きたち、フィッツロイの岸壁が色づいてきた。