Loading

風景写真家・松井章のブログ

探検家エリック・シプトンが探査した幻の「ビエドマ火山」

1.jpg
2.jpg
エリック・シプトンの伝記「嵐の大地」は、1958年から1962年にかけて行われた数度にわたるパタゴニア探検の記録だ。
当時、ビエドマ氷河の源流に、“ビエドマ火山”があると噂されていた。その火山があるとされる場所は割りと簡単に特定されていたが、誰も到達していなかった。その火山の真偽を確かめるために、シプトンは小さな探検隊を作り、ビエドマ氷河の源流に向かう。
ビエドマ湖にそそぐビエドマ氷河の源流・水源地は、東をフィッツロイとセロトーレの山群に、西をマリアーノ・モレノ山群に挟まれている。この東西の壁から溢れ出るように数十もの氷河が生まれている。
結果としてはその噂は間違いで、ビエドマ氷河の周辺には一つも火山がないことが確認される。その確認だけのために大変な労力をかけて探検を行い、坦々と記録していった。
パタゴニア探検の全盛期である1900年代前半から、半世紀も後になるのだが、この時代もまだパタゴニア大陸氷床は人跡未踏、一種の暗黒大陸であった。
一つ一つの謎が、汗と苦労で解き明かされる、黎明の時代だ
3.jpg
4.jpg

パタゴニアの氷河の源で起こる異変

マルコーニ氷河の末端部から、パタゴニア氷原へ登る

関連記事

  1. パタゴニアの花「サクラソウ」:ワイルドフラワー編

    2015.09.09
  2. 本場の「チョリソー」の味とは?-アルゼンチン&ブラジル-

    2018.06.09
  3. 紅葉とフィッツロイを撮影する(パタゴニア)

    2016.02.05
  4. 数千年の歴史をもつテウェルチェ族の岩屋「手の洞窟」①

    2015.08.13
  5. サンマルティン湖の牧童・ガウチョ(パタゴニア)

    2016.05.28
  6. 【動画:パタゴニア】名峰フィッツロイの雲と風/アルゼンチン

    2023.03.06
パタゴニア
2025年1月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP