2月上旬のパタゴニアでは、太陽は22:00頃過ぎにやっと沈み、しっかりと暗くなるのは0時を過ぎてからです。
短い夏を惜しむかのように、各地でお祭りが開催されます。
カラファテで見学したお祭りは、ヒネティアーダというガウチョの騎馬祭です。騎手はポンチョや民族衣装に身を包み、お祭りの競技では女の子や子供まで参加しています。
牧童“ガウチョ”は、アルゼンチンの歴史の中で誇らしい存在であり、日本でいえば武士のようなシンボルです。アルゼンチン、そしてパタゴニアでは、乗馬は長く生活に直結していたので、ブエノスアイレス在住の人でも乗馬はできるものです。
通常の南米のお祭り(カーニバル)と違うのは、熱気はあるのですが、お祭り騒ぎではなく、あくまで競技を見るのが趣旨です。
見学者には、私達以外に外国人らしき人は見かけなかったので、ローカルなお祭りだったのでしょう。
真剣に競技を行うガウチョの横には、子供のガウチョが練習していたり、会場を囲む観客席からも熱気というほどのものは伝わらず、のどかに夏のひと時を伝統行事の中で楽しんでいるようでした。