日本を象徴する山ということもあり、国籍を問わず誰でも一回は登りたい山です。
そんなことで、2年に一度ほどのペースで、富士山には誰かを連れて来る機会に恵まれています。
この友人はエコツアーの専門的な研究をしているガイドなので、日本の登山環境も見学したかったようです。
9月でも週末に一日4000人以上が登る富士山の状況というものは、日本の山としても特殊な部類に入ります。
登る人も装備もグループも様々過ぎて、アウトドア天国で育ったチリ人にとって、このカオスはただただ衝撃だったようです。カオスながら、ゴミが落ちていないことに驚嘆していました。カオスの中に一貫する秩序とでもいうのでしょうか。
富士山を通して、チリ人には、ますます日本人がミステリーな存在になるようです。
そして、山頂や五合目の神社で参拝をしながら、日本人と山を結ぶ“信仰”に、リスペクトのような深い何かを感じていたようです。
外国人にとって富士山は、日本が凝縮された場所です。
これこそ日本と言いながら喜ぶ彼を見ていると、また外国人を連れて来ようと改めて思いました。