パタゴニアで好天に恵まれる事は、なんという幸運な事か。
しかし、好天だけに恵まれてしまうと、本来の凶暴な自然を体験できずに終わってしまいます。
風の大地と呼ばれるパタゴニアでこその、這って歩くほどの暴風も体験したいものです。一日に四季があると言われるほどの、激しい天候の変化も。
これは好天に恵まれた時こその贅沢な感慨で、大陸氷床を歩いている時には、なるべく穏やかな天気を過ごしたいものです。
一年に一度あるかどうかの連日の晴天の時には、セロトーレ直下でのんびりと滞在するような贅沢な予備日の消化もできるでしょう。
荒天には荒天こその絶妙な風景があると信じて、めまぐるしく変わる自然の変化も楽しめるようになりたいものです。