アルゼンチンの食の名物と言えば、パリーシャ(アサード)です。
大牧場のガウチョ(牧童)の文化の名残であるアルゼンチンの心とも言える焼肉料理です。味付けも粗塩がメインのシンプルな味付けで、じっくりと数時間かけて丹念に焼きます。
パタゴニアでは、何と言っても「子羊(コルデーロ)」を食べるべきでしょう。パタゴニアで育った子羊の焼肉はワールドクラスの羊肉であるからです。
大草原で育った質の良いパタゴニアの子羊は、羊肉をあまり好まない方でも食べられてしまうほどです。ウソだと思う方も一度だけは試していただきたいです。
カラファテでは、街中の専門店でも美味しいパリーシャを食べることができます。
牧場でガウチョが味付けをしているのを見た事があります。塩をメインに秘伝の何かを溶か込んだ水をペットボトルに入れて、小さな穴を開けた蓋から、これを時おりアツアツに丸焼き中の羊に吹きかけます。そのたびにシューシューと水蒸気が上がっていました。この乱暴とも言えるシンプルな味付けからは想像もできないほど、美味しい焼肉を食べる事ができます。
お勧めの部位はアバラの肉、コスティーシャ(Costilla)です。骨の間の薄い肉をナイフでこそぎ落しながら、パリパリの皮と一緒に食べる時の何ともない言えない至福の時間。チミチュリという、香辛料・油・酢を混ぜたソースを軽く添えると、さらに食が進みます。
チョリソももちろん欠かせませんが、かなり重いです。羊でパリーシャの勝負を決めたい方には、チョリソ(ソーセージ)で無駄に胃の満腹中枢を刺激しない方が良いでしょう。
小腸のチンチュリンは、牛より羊のが美味しいと思います。
安いお店は羊肉の質が低いですので、美味しいパリシャーを楽しむためには、やはり多少のお値段の所で食べていただきたいところです。
食べ放題は、パリーシャ・リブレ(Parilla Libre)と言います。食べ放題と言えど日本人の胃は小さいのですが、サラダ・バーが付いています。
カラファテでお勧めのお店として、下記に数軒をご紹介します。
●La Marca: 値段が良心的な専門店です。メインストリートから少し外れます。橋の手前を左に曲がり100mほど。
●La tablitos:メインストリートから外れ、橋を渡りすぐ左にあります。
●Parilla Mi Viejo:メインストリート沿い
●Casimiro Biguá Restaurantes:メインストリート沿い