“インカ文明発祥の地”と言い伝えられる「太陽の島」は、チチカカ湖東部のボリビア側に位置します。歴史はインカ文明よりもはるかに古く、ティワナク文明よりも古いプレ・インカ時代から人が居住してきた事から、島そのものが先住民にとって重要な意味がある聖地の一つです。
島は、アンデス地域にはどこにでもある段々畑(アンデネス)が見られます。この段々畑の石組みもインカ文明以前よりも古く先祖代々伝えられているのでしょうから、その石組みそのものも遺跡といっても良いと思います。今も民族衣装をまとう人々が住み、ジャガイモ、キヌア、トウモロコシを育てながら、昔ながらの生活を続けています。
島の丘の上に、一件のロッジがあります。チチカカ湖を西に見下ろす段々畑の斜面を利用した、このロッジは素晴らしい展望です。ロッジ周辺は、村人も住んでいないので、人口の光もなく、夜の星空はまさに満点の星空となります。
このロッジに宿泊するためには、「歩く」必要があります。アウトドアが好きな方には丁度良いハイキングとなるでしょう。歩く時間は1時間ほどですが、標高は約4,000mに位置します。小さな港から、丘の上のロッジまでは登りですので、ゆっくりと高山病にならないように歩いて行く必要があります。
もちろんスーツケースは持って行けませんので、1泊分だけの荷物(衣服)を担いで行くことになります。「太陽の島」には小さな生活道があるだけで、車の道路はないからです。
島をハイキングしながら、標高4,000mの広大なチチカカ湖を望みながら、民族色あふれる村人の生活を目にして、ロッジへと向かうハイキングは、きっと思い出深いものになると思います。
短いハイキングではありますが、自分の足で「歩く」ことで、観光では感じられない体験する旅となります。
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レストランから見るチチカカ湖
地元で収穫した食べ物
小さな神殿跡
ボリビアでは、色彩の多彩な民芸品を買うことができます。
ロッジから眺める日没
丘の上のロッジ