4/26:13:00、STY部門:84kmのレースが始まりました。参加者はなんと1052人。
私がサポーターとしてマネージャーと共に同行した選手は、ベネズエラのイゴール選手です。富士山の南麓から河口湖へトレイルランニングで半周する過酷なレースです。サポーター用のバスで各チェックポイントで彼のアシストをしつつ、レース観戦を楽しみました。が、同時に、飲食もできず屋内にも入れず、正直きつかったです。レース終盤までは15位を走っていましたが、終盤で体調を崩し、順位は42位。それでも42才としては素晴らしい結果ではと思います。
13:00に出発して、ゴールは深夜2:16。タイムは、13時間16分。各チェックポイントでの休憩は、10分前後です。天候は変わりやすく、気温の上下もあり、さらに風も強い。コンディションは厳しかったのではないでしょうか。
各チェックポイントで選手をサポートするスタッフの方のホスピタリティに感動しました。
日本が世界に誇れる商品として、「おもてなしの心」もあると思いました。
サポーター・バスで、チェックポイントに移動するのですが、車内では貴重な出会いもありました。トップ・グループに並走する早いバスなので、車内は10名前後なのですが、アルゼンチン人が2名いました。選手は62才の父で、奥さんと息子さんが応援に来ていたのです。62才だけにゴールは朝になると見込んで、スタートポイントから、ゴール近くのホテルに帰ろうとしたのですが、不幸にも送迎バスは往路のみであったので、私たちと一緒にずっと並走バスに乗り、8時間一緒に過ごしました。復路の送迎バスがあるかどうかを調べないで場当たり的にスタート地点に行ってしまうのが、いかにもラテン的で好きです。
※スタートポイントまでの送迎バスはあるのに、ゴールの河口湖への直行送迎バスがないのは問題ですね。
人数の少ない車内でスペイン語を話す人が私とマネージャーを含めると、車内の半分はラテン系となります。コース中盤から仲良くなると、話好きで誰とでも話すラテン人らしく、車内ではスペイン語だけが延々と聞こえていたと思います。
いろいろとお聞きしました。特に熱が入ったのは、アルゼンチンの食です。なぜアルゼンチン人はステーキに火を通しすぎるのか、ミディアムを出さないのかなど、ガヤガヤ話していました。
彼らの62才の父は、無事に朝7:04にゴール。タイムは、18時間4分でした。62才で、80kmも山を走るとは!
生涯スポーツとして、各アウトドア・スポーツは通用するのだなと改めて思いました。
富士山を見る1日の中で、富士山の魅力に気づきました。言語化できないのですが、私にとって、あるいは日本人にとって、富士山は特別な山なのだと思います。
富士山の山麓、そして周辺の山々に魅力的なトレイルを見つける良い機会でもありました。
優勝選手は日本人で圧倒的な勝利でした。
女性のトップ選手