レンソイス砂漠では、乾季(7月~9月)の始めに、白砂の湖に無数の湖が出現します。この現象は、石英の層の下にある地下水が雨季の降雨によって水位が増し、乾季の始めに砂丘の谷間に湧き出てくるのが原因です。
湖が出現すると魚も現れます。乾季の間は干上がって砂漠の中でどのように生き残るのかは、今もなお謎です。
レンソイス砂漠の砂は白砂です、砂の成分は純度の高い石英から成ります。この砂漠の広さは15万ヘクタールに渡って広がります。この砂漠はレンソイス・マラニャンセス国立公園に指定されています。「レンソイス」は“シーツ”を意味します。果てしなく広がる白砂の砂丘の滑らかな広がりが、シーツを連想させることから名づけられたのでしょう。「マラニャンセス」は、“マリャニャン州の”を意味します。
この広大な白砂の砂漠はどのようにできたのでしょうか。
内陸から流れるパラナイーバ川が河口まで運ぶ土や泥には石英が含まれています。この石英が河口に達して大西洋に出た後には数万年の年月をかけて、大西洋の沿岸流によりレンソイス砂漠に戻されて、それがまた海岸まで砂が流されることを繰り返しています。その間に石英以外の混入物は海水に混じり海に離散します。石英は小さく砕かれて、海岸に打ち上げられた石英は強風でレンソイス砂漠に吹き戻され砂丘に積もります。そしてまた少しずつ海に流されていく。
砂漠と海を行きかう途方もなく長い年月の繰り返しにより、レンソイスは現在の姿になったといわれています。
無窮とも言える地球の営みの中でできたレンソイスには、日帰りで行くのが一般的です。希望があればテント泊で横断することも可能です。
レンソイスの無数の湖沼群を見れるのは、7月~9月のみです。ぜひ一生に一度は見ていただきたい場所です。
レンソイスのベストシーズン、7~9月です。
レンソイス砂漠周辺のマングローブは、世界で最も樹高が高い種類です。