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風景写真家・松井章のブログ

【アルゼンチン・パタゴニア】クリスティーナ牧場で、急速に後退するウプサラ氷河を望む

パタゴニア2011_1101.JPG
クリスティーナ牧場から望む、ウプサラ氷河
この氷河は、大変な速度で後退していることから、温暖化の象徴として、映画「不都合な真実」で取り上げられました。対岸のように見えるのは、氷河の中の島です。この島の向こうに数キロにわたり、さらに氷河末端が続きます。このような島を、“ヌナタク”と呼びます。
後退のスピードはとても早く、この100年で20km後退しています。かつて氷河観測をしていた小屋の周辺は、むきだしの岩の谷が広がります。木はもちろん生えていませんし、草も生えていません。つい数十年前まで氷に覆われていたからです。
この氷河の後退スピードに温暖化が関係していることは間違いないでしょうが、全て温暖化のせいにすることができないのも確かな真実です。氷河の動きは今でも謎に満ちているからです。開拓時代には、突然氷河が前進して、牧場を飲み込んでしまった史実もあります。また、パタゴニアを代表するペリト・モレノ氷河のように、小さく前進や後退を繰り返している氷河もあります。
ウプサラ氷河を見学するには、クリスティーナ牧場に宿泊する必要があります。トレッキング、食事、飲み物も全て含まれたオール・インクルーシブです。各部屋は、贅沢な間取りでアンデスの高峰を望む大きな窓がある素敵な部屋です。
パタゴニアで、ちょっと贅沢に旅を満喫するのにお勧めの宿(エスタンシア)滞在です。

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