アメリカで上映を禁止された作品といえば、誰もが興味を引くことになるでしょう。
言論の自由が保証されているはずの自由の国・アメリカは上映を禁止して、自由の敵であるはずの独裁者カストロが自分の素顔を世界にさらけ出す。確かに問題作です。
「コマンダンテ」はスペイン語で司令官を意味する名詞ですが、キューバではフィデル・カストロの愛称となっています。映画「コマンダンテ」は、社会派として知られるオリバー・ストーン監督による、インタビュー形式のドキュメンタリーです。撮影の条件として「いつでも撮影をやめることができる」としたが、実際には一度の制止も検閲もなく撮影されたそうです。
キューバ国内に自身の肖像も銅像も飾ることを禁じたカストロは、公式の伝記執筆も許可していません。カストロの素顔を1つの映画で撮った唯一の作品となるでしょう。
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