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ナス科ノラナ属「ススピロ」
アタカマ砂漠に広く自生するナス科ノラナ属のススピロは、高さ40~50cmに育ち、たくさんの花をつける多年草です。「ススピロ」はスペイン語で、「ため息」を意味します。ノラナ科の花言葉は「揺れる心」を意味することから、愛称としてこの花は「ススピロ」と呼ばれるようになったのでしょう。
アタカマ砂漠の花園を代表するスベリヒユ科の「パタ・デ・グアナコ」、アオイ科の「マルビージャ」の次に目立つほどに群生していて、アタカマ砂漠を代表する花の一つと言えます。
海の霧「カマンチャカ」
この花はアタカマ砂漠の南北500㎞以上に渡り広がる砂漠に広く分布しています。そして、このナス科の仲間は、チリからペルーにかけての南北3000㎞に渡り、砂漠地帯に沿うように自生しています。南米大陸の西岸の広大な沿岸砂漠と、太平洋がもたらす僅かな湿度に適応した植物です。
太平洋のエルニーニョ現象と密接に関係した海の霧は、アタカマ砂漠では「カマンチャカ」、ペルーでは「ガルーア」と呼ばれ、世界で最も乾燥した大地に貴重な水分をもたらすのです。
・学名: Nolana rupicola(ナス科:Solanaceae)
【動画】砂漠が花に覆われる:チリ・アタカマ砂漠の絶景
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